“ゆふべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユフベ
語句割合
52.9%
昨夜38.7%
昨夕6.5%
昨晩1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
郎女は唯、さきの日見た、万法蔵院のゆふべの幻を筆に追うて居たばかりである。堂・塔・伽藍すべては、当麻のみ寺のありの姿であつた。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「昨日夕方この端書が来ましたの、あたしに裁判所へ来いつてんでせう。私もうこはくてこはくて、昨夜ゆふべは寝ずに心配しましたわ。」
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
正太しようたはかけりてたもとおさへ、美登利みどりさん昨夕ゆふべ御免ごめんよと突然だしぬけにあやまれば、なにもおまへ謝罪わびられることい。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「坊や、もう段々お昼になつて来るから、寝んねするんだよ。昨晩ゆふべく遊んだネ。たぬきを脅かしてやつたツて、りやア偉かつたネ、坊やは小さくても猪だから、狸位何でも無いネ。」
熊と猪 (新字旧仮名) / 沖野岩三郎(著)