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『熊と猪』
ふりがな文庫
『
熊と猪
(
くまといのしし
)
』
紀州の山奥に、佐次兵衛といふ炭焼がありました。五十の時、妻さんに死なれたので、たつた一人子の京内を伴れて、山の奥の奥に行つて、毎日々々木を伐つて、それを炭に焼いてゐました。或日の事京内は此んな事を言ひ出したのです。 「お父さん、俺アもう此ん …
著者
沖野岩三郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「金の船」キンノツノ社、1919(大正8)年12月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約10分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
妻
(
かみ
)
嫌
(
や
)
猪
(
ゐのしし
)
背
(
せなか
)
討
(
うつ
)
母
(
つか
)
食
(
あが
)
旨
(
おい
)
悪戯
(
いたづら
)
気狂
(
きちがひ
)
母
(
か
)
昨晩
(
ゆふべ
)
強請
(
ねだ
)
宜
(
い
)
私
(
わし
)
皆
(
みん
)
紀州
(
きしう
)
臥
(
ね
)
引掻
(
ひつか
)
屹度
(
きつと
)
臥床
(
ねどこ
)
嫌
(
いや
)
喧嘩
(
けんくわ
)
夫
(
そ
)
圧
(
おさ
)
嘲笑
(
あざわら
)
為
(
ため
)
一疋
(
いつぴき
)
此
(
こ
)
吃驚
(
びつくり
)
獣
(
けだもの
)
見廻
(
みまは
)
剥
(
む
)
其
(
そ
)
頂戴
(
ちやうだい
)
樫
(
かし
)
牙
(
きば
)
狸
(
たぬき
)
疋共
(
ひきとも
)
爪
(
つめ
)
直
(
す
)
褒
(
ほ
)
麓
(
ふもと
)
駈
(
か
)
駄々
(
だだ
)
馬鹿
(
ばか
)
頻
(
しき
)
這
(
は
)
足摺
(
あしず
)
貰
(
もら
)
眼
(
め
)
蟻
(
あり
)
蟹
(
かに
)
藪
(
やぶ
)
蔭
(
かげ
)
舐
(
な
)
能
(
よ
)
睨
(
にら
)
俺
(
おれ
)
呶鳴
(
どな
)
呉
(
く
)
叱
(
しか
)
叮嚀
(
ていねい
)
叩
(
たた
)
其所
(
そこ
)
児
(
こ
)
僕
(
ぼく
)
噛
(
か
)
何所
(
どこ
)
伴
(
つ
)
伐
(
き
)
京内
(
きやうない
)
云
(
い
)
了
(
しま
)
乳頸
(
ちくび
)
掴
(
つか
)
温順
(
おとな
)
汲
(
く
)
気儘
(
きまま
)
此所
(
ここ
)
此
(
この
)
栗
(
くり
)
暫
(
しばら
)
敵
(
かたき
)
熊
(
くま
)
捏
(
こ
)
抑
(
おさ
)
或日
(
あるひ
)
怪我
(
けが
)
引除
(
ひきの
)
山路
(
やまみち
)
噛切
(
かみき
)