“一疋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いっぴき80.0%
いつぴき16.7%
ひとつ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「台無しだ。とにかく、心配してもらわんでも、うまく料理するよ。高が小娘一疋いっぴきぐらい、いざとなれば、指の先で、ぴしっ——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
未練みれんなどがあることかはをとこ一疋いつぴきながら虚弱きよじやくちからおよばずたゞにもあらでやまひに兩親ふたおやにさへ孝養かうやう
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
……其處そこで、昨日きのふ穿いたどろだらけの高足駄たかあしだ高々たか/″\穿いて、透通すきとほるやうな秋日和あきびよりには宛然まるでつままれたやうなかたちで、カラン/\と戸外おもてた。が、咄嗟とつさにはまぼろしえたやうで一疋ひとつえぬ。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)