“孝養”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こうよう55.6%
かうやう22.2%
きょうよう11.1%
ケウヤウ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしとしいえ利家のえんじゃでなければ母への孝養こうように生きながらえるみちもあるが、舅のえんにすがって一命をつなぐのは卑怯だとおもうことが一つ
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
未練みれんなどがあることかはをとこ一疋いつぴきながら虚弱きよじやくちからおよばずたゞにもあらでやまひに兩親ふたおやにさへ孝養かうやう
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
池田伊豫守の三人をお遣わしになりました、急ぎ最期の御用意をなされい、思し召し置く事も候わば、此の者に仰せ聞けられ候え、後々の御孝養きょうようねんごろに沙汰を致すでござろう、と云う口上である。
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
さうすると亡魂が返るのを、迎へてまつるといふのではなく、亡者に孝養ケウヤウを示す為に、生前同様、目上としての待遇を、改めなかつたのであると思ふ。
たなばたと盆祭りと (新字旧仮名) / 折口信夫(著)