盲目物語もうもくものがたり
わたくし生国は近江のくに長浜在でござりまして、たんじょうは天文にじゅう一ねん、みずのえねのとしでござりますから、当年は幾つになりまするやら。左様、左様、六十五さい、いえ、六さい、に相成りましょうか。左様でござります、両眼をうしないましたのは …
作品に特徴的な語句
あこ たい じゅう しゅう 唱歌しようが だん 駅路えきじ ひつじ こう 十年じゅうねん 現世げんせ 夜半やはん おん やな 下知げぢ ごおり せん 火炎かえん 左右そう かん おっと 時代ときよ 馴染なじ 明日あした 一度いちど たば 母御はゝご なか 主殿しゅでん じょう 近習きんじゅう そろ 六宮ろくきゅう しず 父御てゝご 物具ものゝぐ しゅう ます うま わか はだえ かんがえ 在所ざいしょ べに よる 夜中やちゅう 小児しょうに 妹御いもうとご あね ひい いえ 惟任これとう 未央びおう 本懐ほんかい つか 棟梁とうりょう うじ 気散きさん 気永きなが 江南こうなん 法華ほっけ 清洲きよす 渡世とせい うみ 猿楽さるがく 猿猴えんこう 玉簾たまだれ 玉薬たまぐすり 生国しょうごく おい 相成あいなり 看経かんきん 矛盾むじゅん 知行ちぎょう よろい 輿こし 輿入こしい 近江おうみ 道化どうけ 違背いはい 遠寺とおでら とり 重代じゅうだい 重陽ちょうよう 金子きんす 銀子ぎんす 高嶺たかね やかた 馬代うまだい 風情ふぜい とき 﨟次らっし