“生国”のいろいろな読み方と例文
旧字:生國
読み方割合
しょうごく55.9%
しょうこく20.6%
しやうこく11.8%
せいこく2.9%
せうこく2.9%
ふるさと2.9%
もと2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その秋生国(しょうごく)の遠州(えんしゅう)浜松在に隠遁(いんとん)して、半士半農の生活を送ることとなったが、その翌年の正月になって主家(しゅか)は改易(かいえき)になってしまった。
切支丹転び (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
渋江氏の一行では中条が他郷のものとして目指(めざ)された。中条は常陸(ひたち)生だといって申し解(と)いたが、役人は生国(しょうこく)不明と認めて、それに立退(たちのき)を諭(さと)した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ラゲさんは、自分の生国(しやうこく)が、クリストフが嘗(かつ)て居住してゐた土地であるといふ話し等(など)が出たので、一寸(ちよつと)因縁(いんねん)をつけて考へたものであつた。
風変りな作品に就いて (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
生国(せいこく)は甲斐(かい)。郷士の子でまだ主取りをしたことはない。流名は一刀流であるが、就いてまなんだ師の名は仔細(しさい)があっていえないという。
薯粥 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
今三年の後(のち)に見たしと廓(くるわ)がへりの若者は申き、大黒屋(だいこくや)の美登利(みどり)とて生国(せうこく)は紀州、言葉のいささか訛(なま)れるも可愛(かわゆ)く、第一は切れ離れよき気象を喜ばぬ人なし、子供に似合ぬ銀貨入れの重きも道理
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
牛乳屋(ちちや)の物食う口は牛七匹と人五人のみのように言いしは誤謬(あやまり)にて、なお驢馬(ろば)一頭あり、こは主人(あるじ)がその生国(ふるさと)千葉よりともないしという、この家(や)には理由(わけ)ある一物(もつ)なるが
わかれ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
私(わし)ア気も違いません、素(もと)より貴方(あんた)さまに斬られて死ぬ覚悟で、承知して大事(でえじ)のお皿を悉皆(みんな)打毀(ぶちこわ)しました、もし旦那さま、私ア生国(もと)は忍(おし)の行田(ぎょうだ)の在で生れた者でありやすが
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)