“牛乳屋”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎゅうにゅうや42.9%
ちちや35.7%
ぎうちや7.1%
ぎうにうや7.1%
ミルクホール7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもジョバンニは、いつかまたふかくびをたれて、そこらのにぎやかさとはまるでちがったことを考えながら、牛乳屋ぎゅうにゅうやの方へいそぐのでした。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
台所から出入りの牛乳屋ちちやの小僧が附ぶみをした事のあるのを、最も古くから、お誓を贔屓ひいきの年配者、あたまのきれいにげた粋人が知っている。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もう半年も前のことやよつて、今でもそこに居やはるかどうか知れへんけれど、うちへ来る牛乳屋ぎうちやはんが遊びに登楼あがらはつたら、そしたらその敵娼あひかたはんが、どうどツしやらう、お信さんどしたいふやおまへんか。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
矢來邊やらいへんは、たゞとほくまで、榎町えのきちやう牛乳屋ぎうにうや納屋なやに、トーン/\とうし跫音あしおとのするのがひゞいて、いまにも——いわしこう——酒井家さかゐけ裏門うらもんあたりで——眞夜中まよなかには——いわしこう——と三聲みこゑんで
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
文学博士狩野直喜なほき氏は洛東田中ちように住んでゐる。田中町は以前お玉杓子や二十日鼠が棲んでゐた頃は村といつたものだが、大学教授のうち牛乳屋ミルクホールが出来るやうになつてから町といふ事になつた。