“榎町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
えのきちやう25.0%
えのきちょう25.0%
えのきちよう25.0%
えのきまち25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一人ひとりつれは、南榎町みなみえのきちやう淺草あさくさから引越ひつこしたまんちやんで、二人ふたり番町ばんちやうから歩行あるいて、その榎町えのきちやうつて連立つれだつた。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
その牛込の榎町えのきちょうに、大名屋敷を思わせるような、立派な屋敷が夜空をぬき、静まり返って立っていた。
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「何だと?——今の世の中にそんな馬鹿なことがあるものか。尤も、由比の正雪なら牛込榎町えのきちようよ、丸橋忠彌は本郷弓町だ、繩張違ひだよ、八」
高崎では踪跡そうせきが知れぬので、前橋へ出た。ここには榎町えのきまち政淳寺せいじゅんじに山本家の先祖の墓がある。九郎右衛門等はそれに参って成功を祈った。そこから藤岡に出て、五六日いた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)