“番町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばんちょう63.3%
ばんちやう36.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この母子おやこがお屋敷というのは、麹町こうじまち番町ばんちょう藤枝外記ふじえだげきの屋敷であった。藤枝の家は五百石の旗本で、先代の外記は御書院の番頭ばんがしらを勤めていた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
おもてに「これをひろった人は、すぐ麹町こうじまち番町ばんちょう十二番地の木村正雄きむらまさお君に届けてください。そうすれば木村君が、たくさんおれいをくれます。」
探偵少年 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ところで——番町ばんちやう下六しもろく此邊このへんだからとつて、いし海月くらげをどしたやうな、石燈籠いしどうろうけたやうな小旦那こだんなたちが皆無かいむだとおもはれない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
やすさんは、まだかへらないんでせうかね。貴方あなた今度こんだ日曜にちえうぐらゐ番町ばんちやうまでつて御覽ごらんなさらなくつて」と注意ちゆういしたことがあるが、宗助そうすけ
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)