“五番町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごばんちやう50.0%
ごばんちょう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
は、二筋ふたすぢけた、ゆる大蛇おろち兩岐ふたまたごとく、一筋ひとすぢさきのまゝ五番町ごばんちやうむかひ、一筋ひとすぢは、べつ麹町かうぢまち大通おほどほりつゝんで、おそちかづいたからである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もはや、……少々せう/\なりとももつをと、きよと/\と引返ひきかへした。が、わづかにたのみなのは、火先ひさきわづかばかり、なゝめにふれて、しもなかかみ番町ばんちやうを、みなみはづれに、ひがしへ……五番町ごばんちやうはう燃進もえすゝことであつた。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
この横町が元園町と五番町ごばんちょうとの境で、大通りの角から横町へ折り廻して、長い黒塀くろべいがある。江戸の絵図によると、昔は藤村ふじむらなにがしという旗本の屋敷であったらしい。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)