“中六番町”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかろくばんちやう42.9%
なかろくばんちょう42.9%
まへまち14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……のまだはなれないうちに、さしわたし一町いつちやうとははなれない中六番町なかろくばんちやうから黒煙くろけむりげたのがはじまりである。——同時どうじに、警鐘けいしよう亂打らんだした。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それから人力じんりきにゆられて夜ふけの日比谷御門ひびやごもんをぬけ、暗いさびしい寒い練兵場わきの濠端ほりばたを抜けて中六番町なかろくばんちょうの住み家へ帰って行った。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
いまも中六番町まへまち魚屋さかなやつてかへつた、家内かないはなしだが、其家そこ女房かみさんおんぶをしてる、誕生たんじやうましたばかりの嬰兒あかんぼに「みいちやん、おまつりは、——おまつりは。」とくと、小指こゆびさきほどな
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)