“なかろくばんちょう”の漢字の書き方と例文
語句割合
中六番町100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それから人力じんりきにゆられて夜ふけの日比谷御門ひびやごもんをぬけ、暗いさびしい寒い練兵場わきの濠端ほりばたを抜けて中六番町なかろくばんちょうの住み家へ帰って行った。
銀座アルプス (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
「おい、佐伯さえきのうちは中六番町なかろくばんちょう何番地だったかね」と襖ごしに細君に聞いた。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
中六番町なかろくばんちょうの家を引き払おうという二三日ぐらい前の夜半に盗賊がはいって、玄関わきの書生部屋しょせいべや格子窓こうしまどを切り破って侵入した。
蒸発皿 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)