“佐伯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さえき66.7%
さへき12.5%
サヘキ12.5%
さいき8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
佐伯さえき伊太知いたちとか、大伴おおともくじらおおし黒鯛くろだいなどは史上にも見える人物だし、丹念にさがせば、そんな類の名は、まだいくらでもあるだろう。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
室長は一年の時同室だつた父親が県会議員の佐伯さへきだつた。やはり一年の時同室だつた郵便局長のせがれは東寮に入れられて業腹ごふはらな顔をしてゐた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
大伴・佐伯サヘキの數知れぬ家々・人々が、外の大伴へ、頭をさげるやうになつてはならぬ。かう考へて來た家持の心の動搖などには、思ひよりもせぬ風で
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
自分が最も熱心にウォーズウォルスを読んだのは豊後ぶんご佐伯さいきにいた時分である。自分は田舎いなか教師としてこの所に一年間滞在していた。
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)