“さへき”の漢字の書き方と例文
カタカナ:サヘキ
語句割合
佐伯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
室長は一年の時同室だつた父親が県会議員の佐伯さへきだつた。やはり一年の時同室だつた郵便局長のせがれは東寮に入れられて業腹ごふはらな顔をしてゐた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
宗助そうすけ佐伯さへきことをそれなりはふつて仕舞しまつた。たんなる無心むしんは、自分じぶん過去くわこたいしても、叔父をぢむかつてせるものでないと、宗助そうすけかんがへてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
大伴佐伯さへきの数知れぬ人々、民々が外の大伴へ頭をさげるやうなことになつてはならぬ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
貴方あなた、あの屏風びやうぶつちや不可いけなくつて」と突然とつぜんいた。抱一はういつ屏風びやうぶ先達せんだつ佐伯さへきから受取うけとつたまゝもととほ書齋しよさいすみてゝあつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
佐伯さへきでは一旦いつたんあゝしたやうなものゝ、たのんでたら、當分たうぶんうちぐらゐことは、好意上かういじやうてくれまいものでもない。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)