小春こはる
十一月某日、自分は朝から書斎にこもって書見をしていた。その書はウォーズウォルス詩集である、この詩集一冊は自分に取りて容易ならぬ関係があるので。これを手に入れたはすでに八年前のこと、忘れもせぬ九月二十一日の夜であった。ああ八年の歳月!憶えば夢 …
作品に特徴的な語句
うらら くら かす 外面うわつら 生活ライフ はん なげ 運命おさだまり すで かたわ げん ぐん こころ おも ただ 人声じんせい 佐伯さいき 隠見みえがくれ しず よろこび 粗雑ざっ 渡頭わたし ぜん めぐ 哀情メランコリー 河岸かわぎし 夕陽せきよう しょう 小生わたし 某日それのひ げん むな 手帳ノートブック くれない 燈火あかり あざ 下草したぐさ 頓着とんちゃく 玻璃ガラス 今日きょう かす 雲霧うんむ はい ひま くだ ひら つつみ 塗抹なすく えが はじ 退 軽々かるがる 樵夫しょうふ 寂然せきぜん 衛士えいし 小生わたくし 山谷さんこく 白銀しろかね 栖処ねぐら まなこ 石級いしだん 彼奴きゃつ もが こいし すじ なつ 純白まっしろ 蒼天そうてん 爾来じらい ひと 生命いのち 生民せいみん 田舎いなか 畏懼いく ほとり ちが 瞥見べっけん みが 空漠くうばく きわ 童子どうじ はし くま やみ ひらめ いかり 逍遙しょうよう 豊後ぶんご
題名が同じ作品
小春 (旧字旧仮名)萩原朔太郎 (著)