“外面”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
そと25.8%
そとも16.9%
とのも15.7%
おもて10.1%
うわべ7.9%
げめん6.7%
そとづら4.5%
うはべ3.4%
ぐわいめん3.4%
うわつら2.2%
(他:3)3.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“外面”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語1.4%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.0%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
寝台ねだいい下りて、北窓の日蔽ブラインドき上げて外面そとを見おろすと、外面は一面にぼうとしている。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
代助はくびからうへげて外面そとけながら、いくたびか自分のすつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
未申ひつじさるのあたりに月があって、外面そともをかなり明るく照していましたから、老人の眼にもはっきりとわかります。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
殿との御聲おんこゑあり/\きこえて、外面そともには良人をつともどらんけたるつきしもさむし
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
不折ふせつ黙語もくご外面とのも諸画伯の挿画や裏絵がまたそれぞれに顕著な個性のある新鮮な活気のあるものであった。
明治三十二年頃 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
媼は痩せたるひぢさし伸べて、洞門をおほへる蔦蘿つたかづらとばりの如くなるを推し開くに、外面とのもは暗夜なりき。
「ところで、外面おもてには多勢の人だかりだが、あの中に、親方の知らない顔が一人でも交っちゃいないだろうか。見て来て貰いたいが」
今ちょいと外面おもててめえが立って出て行った背影うしろかげをふと見りゃあ、あばれた生活くらしをしているたアが眼にも見えてた繻子しゅすの帯
貧乏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
其のたがいに笑うのを師匠が見ると外面うわべへはあらわさないが、何か訳が有るかと思って心ではきます。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
つまりは外面うわべはあまりないくせに、そこほうでよくるとった、よほど不思議ふしぎ似方にかたなのでございます。
華厳経けごんきょう外面げめん如菩薩にょぼさつ内心ないしん如夜叉にょやしゃと云う句がある。知ってるだろう」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ああ、彼はその初一念をげて、外面げめんに、内心に、今は全くこの世からなる魔道につるを得たりけるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
だが、一旦「外面そとづら」となると、快活で愛想がよく、不景気のフの字も見せず、万事いやな顔などせずきれいごとで行こうという、お嬢さまの圭子だった。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
人間は外面そとづらに出さないで、どういう不了簡ふりょうけんを持っていないとも限りません。
白花の朝顔 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さうしてかの柳河のただ外面うはべに取すまして廃れた面紗おもぎぬのかげに淫らな秘密を匿してゐるのに比ぶれば、凡てがあらはで、元気で、また華やかである。
水郷柳河 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
さうしてかの柳河のただ外面うはべに取すまして廢れた面紗おもぎぬのかげにみだらな秘密をかくしてゐるのに比ぶれば、凡てがあらはで、元氣で、またはなやかである。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
二に曰く人骨の外面ぐわいめんことに筋肉の付着點に刄物はものきづ有り。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
僕のは其不調和をそとした迄で、君のは内に押し込んで置く丈の話だから、外面ぐわいめんに押し掛けた丈、僕の方が本当の失敗のすくないかも知れない。でも僕は君に笑はれてゐる。さうして僕は君を笑ふ事が出来ない。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
外面うわつらだけで人のする事をなんとかおっしゃるのは少し残酷ですわ。……いゝえね」
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
『だから下手が飛び付いて描くのですよ、自分の力も知らないで、ただ景色のいいに釣られてやるのですからでき上がって見ると、まるで景色の外面うわつら塗抹なすくった者になるのです。』
小春 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その代りに、今度は珠子を非難し、君の脚を売ることを望むような女性は外面がいめんにょ菩薩ぼさつ内心ないしんにょ夜叉やしゃだといって罵倒ばとうした。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼方かなたの狐も一生懸命、はたの作物を蹴散けちらして、里のかたへ走りしが、ある人家の外面そとべに、結ひめぐらしたる生垣いけがきを、ひらりおどり越え、家のうちに逃げ入りしにぞ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
アフチ咲く外面ソトモの木かげ 露おちて、五月雨るゝ風わたるなり(忠良)