“とのも”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
外面47.2%
主殿27.8%
戸外22.2%
戸面2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
媼は痩せたるひぢさし伸べて、洞門をおほへる蔦蘿つたかづらとばりの如くなるを推し開くに、外面とのもは暗夜なりき。濕りたる濃き霧は四方の山岳をめぐれり。
なつの実家である藤井家は代々の年寄役であり、当代の主殿とのもは筆頭の席にいるし、長女のはまは側用人の郷田靱負にしている。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
かくて小尼公の尼寺に入り給ひしより、六週の後となりし時、醫師くすしは始て我に戸外とのもを逍遙することを許しつ。
冷え渡った大江戸の朝の静寂が、ひしひしと土間に立った三人の周囲まわりを押し包んだ。どこか遠くで早い一番鶏の鳴く声——戸面とのもの雪は小降りか、それとも止んだか。