“臂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひじ60.6%
18.1%
ひぢ10.0%
うで2.5%
ただむき1.9%
カヒナ1.9%
0.6%
かいな0.6%
かひな0.6%
しり0.6%
0.6%
0.6%
ゐさらひ0.6%
0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時、阿Qはひじを丸出しにして(支那チョッキをじかに一枚著ている)無性ぶしょう臭い見すぼらしい風体で、お爺さんの前に立っていた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
がシカシ君のこったから今更直付じかづけににくいとでも思うなら、我輩一の力を仮しても宜しい、橋渡はしわたしをしても宜しいが、どうだお思食ぼしめし
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
さて、奧樣は、眞白な左の腕を見せて、長火鉢のふちひぢを突き乍ら、お定のために明日からの日課となるべき事を細々と説くのであつた。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
八、九年してから成が忽然こつぜんとして周の所へ来た。それは黄なずきんかぶり鶴の羽で織ったしょうを着た、巌壁のそびえたったような道士姿であった。周は大いに喜んでうでっていった。
成仙 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
左右の御手にも、みな八尺やさか勾璁まがたま五百津いほつ御統みすまるの珠を纏き持たして、そびらには千入ちのりゆきを負ひ、ひらには五百入いほのりゆきを附け、またただむきには稜威いづ高鞆たかともを取り佩ばして、弓腹ゆばら振り立てて
カヒナが動き出した。片手は、まつくらなクウをさした。さうして、今一方は、そのまゝ、岩ドコの上を掻き搜つて居る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「昨日、凾谷かんこくから来たのですが、悪者に右のを傷つけられたものですから、一緒に来られなかったのよ。ほんとに残念よ。」
阿英 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
かいなが動き出した。片手は、まっくらなくうをさした。そうして、今一方は、そのまま、岩牀いわどこの上を掻きさぐって居る。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
かひなが動き出した。片手は、まつくらなくうをさした。さうして、今一方は、そのまゝ、岩どこの上を掻き捜つて居る。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一寸しりき出して止つて見た。
メランコリア (旧字旧仮名) / 三富朽葉(著)
その列国を往来するや、駒をき鷹をし、従者おおかた一百人、まことに堂々たるものであり、その権式に至っては武将大名と等しかった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それを昇は、あだかも自家うぬ一個ひとりの課長のように、課長々々とひけらかして、頼みもせぬに「一の力を仮してやろう、橋渡しをしてやろう」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
ゐさらひを洗ふばかりにいたくゆがめる我等のかたちをしたしく見、我何ぞ顏を濡らさゞるをえん 二二—二四
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
八面六、声破れ鐘の如くウォーッと、アハハ、いや全くだ。
天狗外伝 斬られの仙太 (新字新仮名) / 三好十郎(著)