“腕枕”の読み方と例文
読み方割合
うでまくら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これはとうに一寝入ひとねいりした、隣の床にいる妻の声だった。妻は赤児に腕枕うでまくらをさせ、ま横にこちらを眺めていた。
死後 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
これからは心配なしに遊んでくらせる、と独言ひとりごとを言いながら、ごろりと腕枕うでまくらをしてその場に寝てしまいました。
蕗の下の神様 (新字新仮名) / 宇野浩二(著)
ときどき、源氏閣にはいあがってきて、幽閉ゆうへいされている咲耶子とは、いつのまにかなかよしになっていたが、今夜も、そのなかよしの人のいる三そうのうえの棟木むなぎへでもきて、腕枕うでまくらていたものとみえる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)