『死後（しご）』

……僕は床へはいっても、何か本を読まないと、寝つかれない習慣を持っている。のみならずいくら本を読んでも、寝つかれないことさえ稀ではない。こう言う僕の枕もとにはいつも読書用の電燈だのアダリン錠の罎だのが並んでいる。その晩も僕はふだんのように本 …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
ジャンル	文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出	「改造」1925（大正14）年9月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約6分（500文字/分）
朗読目安時間	約10分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

何時（なんじ） 透（とお） 瓦（グラム） 弁解（べんかい） 羞（はず） 草摺（くさず） 除（よ） 曲（まが） 腕枕（うでまくら） 蝉（せみ） 蚊帳（かや） 莫迦（ばか） 譃（うそ） 肚（はら） 罎（びん） 缶（かん） 縁側（えんがわ） 竪（たて） 行手（ゆくて） 袂（たもと） 黒塀（くろべい） 途方（とほう） 錠（じょう） 鎧（よろい） 震（ふる） 霧雨（きりさめ） 飾（かざ） 駄目（だめ） 鳶口（とびぐち） 鴨居（かもい） 鵠沼（くげぬま） 一応（いちおう） 必（かならず） 一梃（いっちょう） 乾皮（ひぞ） 伯母（おば） 佇（たたず） 余憤（よふん） 俺（おれ） 利（き） 勤（つと） 卑（いや） 厭（いや） 叱（しか） 嚥（の） 天竺（てんじく） 稀（まれ） 怒鳴（どな） 悄気（しょげ） 惧（おそ） 拵（こしら） 据（す） 昂進（こうしん） 柄（え） 標札（ひょうさつ） 櫛部（くしべ） 滅多（めった） 漆（うるし） 濡（ぬ） 睡気（ねむけ）

題名が同じ作品

死後 （新字新仮名）／ 正岡子規 （著）