“稀”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
まれ73.9%
たま12.3%
8.5%
めず2.6%
うす1.0%
めずら0.8%
めづ0.4%
すくな0.2%
めづら0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“稀”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.8%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆1.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌1.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
第三の場合はもとよりまれなり。第二もまた多からず。凶漢は敗徳において匹敵ひってきするをもって常態とすればなり。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ひとり謫天情仙じやうせんのみ舊にりて、言ふことまれなれども、あたること多からむことを求むるに似たり。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
と兄は嫂を取做とりなすように言って、「たまには節子にもそれくらいの元気を出させるがい」という意味を通わせた。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
たまに大手の湯などでの番人に逢つて、先方さきから田舎風に挨拶された時は、私は名のつけやうの無い恐怖を覚えた。
突貫 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
が、それすら世間は春廼舎の別号あるいは傀儡かいらいである如く信じて二葉亭の存在を認めるものは殆んどれであった。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
当主貞氏は長い病身で、営中でも忘れられていた程だし、一子高氏は凡庸ぼんようと見られて、久しく客もれな門だったのだ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それを聴くと、法水はいったん自嘲めいた嘆息をしたが、続いて、彼にはめずらしい噪狂的な亢奮こうふんが現われた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
けれども、その顔は日本人にはめずらしいくらい細刻的な陰影に富んでいて、それが如実に彼女の内面的な深さを物語るように思われた。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
が、瓦斯ガスももう殆んど危険のないまでにうすめられていた。
坑鬼 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
セルギウスは僧院にゐたことが七年で、山籠をしてからが十三年になつた。その容貌も次第に隠遁者らしくなつた。鬚は長く伸びて白くなつた。併し頭の髪はうすくなつたゞけで、まだ黒くて波を打つてゐる。
「その父賢にして、その子の愚なるものはめずらしからず。その母賢にして、その子の愚なる者にいたりては、けだし古来まれなり」
孟母断機 (新字新仮名) / 上村松園(著)
世間を見るに、い声がまず口唇くちびるから出るのはめずらしくも有ません。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
丁度東京の相生橋あひおひばしと同じやうな状であるが、其の中島が素ばらしい大きな一つ巖であるのが、目ざましくもめづらしい景色をなしてゐる。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「何んやこんなもん、こんなとこへ持つて來るんやない。彼方あつちへ置いといで、阿呆あほんだら。」とめづらしくお駒を叱つて、眼にかどてた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
もとより長き放埒ほうらつに、貧しく乏しくなりはしても、玉より輝く美容のために身を粉にしても、入揚いれあぐる娼婦しょうふの数もすくなくないのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
男 あなたのやうに云つて下さる方は、まつたくめづらしいです。
運を主義にまかす男 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)