“稀覯書”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこうしょ40.0%
きこうしよ40.0%
きかうしよ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これは数年前、故和田雲邨わだうんそん翁が新収稀覯書きこうしょの展覧を兼ねて少数知人を招宴した時の食卓での対談であった。
鴎外博士の追憶 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そしてこの小説は自分が秘蔵してゐる長崎耶蘇教会出版の『れげんだ・おれあ』といふ西教徒せいけうとが勇猛精進の事蹟を書きとめた稀覯書きこうしよから材料を取つたものだ。
大阪の画工北璿ほくせんの著はせる古今実物語ここんじつものがたりと云ふ書あり。前後四巻、作者の筆に成れる揷画さしゑまじふ。格別稀覯書きかうしよにはあらざれども、いささ風変ふうがはりのおもむきあれば、そのあらましを紹介すべし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)