“尤”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
もっと56.5%
もつと28.3%
もっとも7.4%
もつとも2.9%
とが2.5%
ゆう1.5%
モツトモ0.2%
いと0.1%
えら0.1%
とがむ0.1%
(他:3)0.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“尤”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語17.9%
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆5.3%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)3.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
もっとも私は親が生んだので、親はまたその親が生んだのですから、私は唯一人でぽつりと木のまたから生れた訳ではない。
無題 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
目科は外の品よりも是等これらの瓶にもっとも其眼を注ぎ殊に其瓶の口を仔細にあらたむる様子なれば余は初て合点行けり
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
もつとそれまでにも、小當こあたりにあたることは、板屋いたやはし團栗どんぐりことならずで
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そいつは後で調べる。――もつとも、お七のところにしけ込んだにしても、夜中にそつと拔け出して來るはあるだらう」
こうした人々の試みる短歌の批評が、分解批評や、統一のない啓蒙けいもう知識の誇示以上に出ないのは、もっともである。
歌の円寂する時 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
其から其間を縫うて、もっともらしい儀式・信仰にしあげる為に、民俗民俗にはたらいた内存・外来の高等な学の智慧である。
山越しの阿弥陀像の画因 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
もつとも文中の一部には、かなり古いものを含んだものもあるが、新しいものが最多くて、其上に、用語が不統一を極めてゐる。
神道に現れた民族論理 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
汲み上げた水が恐ろしく泥臭いのももつともいかりを下ろして見たら、渇水の折からでもあらうが、水深が一尺とはなかつた。
水汲み (新字旧仮名) / 徳冨蘆花(著)
汝らのうち、心とがめされぬ者まずハムレットを石にて搏つべしと言ったらばはたして誰が石を取って手をげうるであろう。
二つの道 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「だつて、そのくれゐあためへだア。お前さアばか、勝手な真似して、うらとがめられるせきはねえだ」
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
歴史のタチバナは百果のゆうなるものと称えられて誰れも異論が無かったゆえに、これをモデルにその功労を思召して橘姓も賜わったのだ。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
およそ女子の美を称うるは顔色を言う、すなわち艶はその光なり、美のゆうなるは、必ず光気ありて人を動かす
モツトモ、寺方でも、候人サブラヒビトや、奴隷ヤツコの人数を揃へて、妨げませう。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
オモもちそつくりだ、とモツトモらしい言ひ分なのである。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一八六四年版、ピエロッチの『パレスタイン風俗口碑記』に、アラブ人が馬を愛重する有様などをいと面白く書いた。
全国新聞雑誌の新年号が馬の話で読者を飽かすはず故、あり触れた和漢の故事を述べてまたその話かと言わるるをおそれ、唐訳の律蔵よりいとも目出たい智馬ちばの譚を約説して祝辞に代え
馬「木地きじで化粧なしで綺麗だから、何うも得て何処か悪いとこの有るもんだが、こりゃア疵気きずけなしのえらい玉で」
又想ふに、彼は決して自らとがむるところなど有るに非ずして、だそのせい多羞シャイなるが故のみか、未だ知るべからず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
今は疑ふべくもあらず、彼はまさしく人目を避けんと為るなり。すなはち人を懼るるなり。故は、自らとがむるなり。彼は果して何者ならん、と貫一はいよいよ深く怪みぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
はなはしきものすくなし、く教ふるをもて従ひぬ。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
併し是は決して大勢では無く今も云う通り当人が、逃廻ったのと梯子段から落た為に様々の傷が附たのです矢張り一人と一人の闘いです一ツも大勢を対手と云う証拠は有ません(荻)併し遺恨と云う証拠は(大)其証拠が仲々入組いりくんだ議論です気永くおきゝを願いますもっとも是ばかりは私しにも充分には分りません唯遺恨と云う事丈が分ったので其外の詳しい所は到底本人に聞く外は仕方が有ません
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
あつ時分じぶんぢやが、理屈りくつをいふとうではあるまい、わしいたせいか、婦人をんな温気ぬくみか、あらつてくれるみづいゝ工合ぐあひみる、もツとたちみづやはらかぢやさうな。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もツとのこれからふゆになりましてやま宛然まるでこほつてしまひ、かはがけ不残のこらずゆきになりましても、貴僧あなた行水ぎやうずゐあそばした彼処あすこばかりはみづかくれません、うしていきりがちます。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)