“叮寧”の読み方と例文
読み方割合
ていねい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに、其の態度が如何いかにも自信に充ちていて、言葉こそ叮寧ていねいながら、どう見ても此方の頤使に甘んずるものとは到底思われない。
南島譚:01 幸福 (新字新仮名) / 中島敦(著)
きっとなりてばたばたと内に這入はいり、金包みを官左衛門に打ち附けんとして心附き、坐り直して叮寧ていねいに返す処いづれももっともの仕打なり。
両座の「山門」評 (新字旧仮名) / 三木竹二(著)
二時ごろに、昨夜ゆうべ医師いしゃが来て診て行った。医師は首をかしげながら、叮寧ていねいな診察のしかたをしていたが、別に深い話もしなかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)