“眼脂”の読み方と例文
読み方割合
めやに100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっとも下男は給銀を取るが、昌平はときたまのみ眼脂めやにほどの小遣を貰うだけだから、実質的には下男に及ばなかったかもしれない。
七日七夜 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
車屋の黒はそのびっこになった。彼の光沢ある毛は漸々だんだん色がめて抜けて来る。吾輩が琥珀こはくよりも美しいと評した彼の眼には眼脂めやにが一杯たまっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「ねえ、随分怜悧りこうでしょ。これ唖川小伯爵から頂いたのですよ。ねえねえウーちゃん。アラアラ眼脂めやにが出ているわよ」
超人鬚野博士 (新字新仮名) / 夢野久作(著)