“眼前”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めのまえ25.5%
がんぜん25.5%
めさき24.8%
めのまへ9.2%
まのあたり9.2%
まえ1.4%
まなさき1.4%
まさか0.7%
めつき0.7%
めのさき0.7%
マノアタリ0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼前には利ありとも不善によりて保ちたる利はに保ちがたく、眼前には福を獲ずとも善心によりて生ずる福は終に大きなるものなり。
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
その姿のちらりと眼前つた時、またかと云ふ具合に、すぐり棄てゝ仕舞つた。同時に彼は自己の生活力の不足を劇しく感じた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それは先年西海崩御あらせられた貴人御霊であったが、それを拝すると共に眼前んで馬から落ちたのだと云う噂であった。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此のとで、新しい東京は年毎けて行く。そして人もる。つい眼前にも湯屋煤突がノロ/\と黄色い煙を噴出してゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
祝言さするは、これ眼前。ただ、恨めしきは伊右衛門殿。喜兵衛一家の者ども、ナニ、安穏に置くべきや。思えば思えば、エエ恨めしい。
人魚謎お岩殺し (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
眼前にドッカリ超弩級に灯が入ったようにうずくまっているのが丸ビル……これといって手に職があるわけではなし、それに、たださえこの不況時代だから、長庵とお六、たちまち困って終う。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
夕かげを月は光らず眼前や電線の張りをはなれつつあり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
歌は身のなぐさみにすな何事も事の眼前の真ごころを詠め
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
時には出來ツた繪を幻のやうに眼前べて見て、でにツこりすることもあツた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
眼前にまざまざと今日の事が浮んで来る、見下した旦那の顔が判然出て来る、そしてテレ隠しに炭を手玉に取った時のことを思うと顔から火が出るように感じた。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
眼前 今も神代ぞ。神なくば、艸木も生ひじ。人もうまれじ﹅
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)