“先年”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せんねん93.3%
いつか6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先年せんねん自分じぶんに下されしなり大切の品なれども其方そのはうねがひ點止もだし難ければつかはすなりと御墨付おんすみつきを添てくだんの短刀をぞたまはりける其お墨付すみつきには
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それは先年せんねん西海せいかいはて崩御ほうぎょあらせられた貴人きじん御霊みたまであったが、それを拝すると共に眼前めさきくらんで馬から落ちたのだと云う噂であった。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
「だって、主税さん、先年いつか私の誕生日に、お酒に酔って唄ったじゃありませんか。貴下あなたは、浅くとも清き流れの方よ。ほんとの歌は柄に無いの。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)