“西海”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいかい83.3%
せいかい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
木曾をだにさゝへ得ざるに、關東の頼朝來らば如何にすべき、或は都を枕にして討死すべしと言へば、或は西海さいかいに走つて再擧さいきよはかるべしと説き、一門の評議まち/\にして定まらず。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
寿永じゅえい四年に、平家の一門はことごとく西海さいかい藻屑もくずとなり、今は源家の世となっているのであるから、俊寛に対する重科も自然消え果てて、赦免の使者が朝廷から到来すべきはずであったが
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それは先年せんねん西海せいかいはて崩御ほうぎょあらせられた貴人きじん御霊みたまであったが、それを拝すると共に眼前めさきくらんで馬から落ちたのだと云う噂であった。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)