“支”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ささ34.4%
つか27.4%
18.7%
さゝ7.2%
3.6%
つかえ1.5%
1.3%
わか1.3%
1.0%
ささえ0.5%
さゝへ0.5%
つかへ0.5%
0.3%
あか0.3%
さしつか0.3%
さゝえ0.3%
つが0.3%
つがい0.3%
つけ0.3%
つゝか0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
官吏は元来心に染まぬが今の場合いささかなりとも俸銭を得て一家をささえる事が出来るなら幸いであると古川に頼んで、さてそのあとで
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
これがさるほうちかいか、人間にんげんほうちかいかは、議論ぎろんがあるにしても、とにかく人間にんげんさるとの中間ちゆうかん動物どうぶつといつてつかへはありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
何かしらカーッと頭に上って来るものを感じた平馬は又も両手を畳にいた。それを見ると一柳斎は急に顔色を柔らげて盃をさした。
斬られたさに (新字新仮名) / 夢野久作(著)
これが傍に坐し、左の者の傍には、恩を忘れ心つねなくかつそむやすき民マンナに生命いのちさゝへし頃かれらをひきゐし導者坐す 一三〇—一三二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
枕は脂染あぶらじみた木枕で、気味も悪く頭も痛い。私は持合せの手拭を巻いてった。布団は垢で湿々じめじめして、何ともいえない臭がする。
世間師 (新字新仮名) / 小栗風葉(著)
然るに先日の御書状あまりに大問題にて一寸ちょっと御返事にさしつかえ不相済あいすまぬと存じながら延引いたし居候内、今年も明日と明後日とのみと相成あいなり申候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
讀者よ、彼等の形をしるさんとて我またさらに韻語を散らさじ、そは他のつひえへられてこの費を惜しまざること能はざればなり 九七—九九
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
随って椿岳の後継あとつぎは二軒にわかれ、正腹は淡島姓を継ぎ、庶出は小林姓を名乗ったが、二軒は今では関係が絶えて小林の跡は盛岡に住んでるそうだ。
かん十二によって日をかぞえる習慣は、南方諸島でも存外ぞんがいに始まりが早く、必ずしも中世の交通によって、輸入せられたともきめてしまわれない。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
彼はまた、自分の許され難い罪過がとにもかくにも三年の間この家をささえる細い力の一つであったような、そんな世の中の不思議にも思い当った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
この時互のさゝへくづれておの/\わなゝきつゝ我にむかへり、また洩れ聞けるほかの者等もかくなしき 九七—九九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
たのみ金五百兩才覺さいかく致させけれ共又候をつと庄三郎をいつはり又七を離縁りえんなす金にさしつかへる間地面ぢめん書入かきいれにて金五百兩借出かりいだすべしとすゝめけるに庄三郎是非ぜひなく又々長兵衞方へ行き金子きんすにさしつかへおもむきを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
次の「一重の蝉の翼もへず」は、微細な感動を表した点に、彼の観照力の深さを見る。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ここにあめ兒屋こやねの命、布刀玉ふとだまの命、天の宇受賣の命、伊斯許理度賣いしこりどめの命、たまおやの命、并せて五伴いつともあかち加へて、天降あもらしめたまひき。
「あなたは眠らないとあとあとにさしつかえるから。」
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
今度こんどのは完成くわんせいした。して本堂ほんだう正面しやうめんに、さゝえかず、内端うちはんだ、にくづきのしまつた、ひざはぎ釣合つりあひよく、すつくりとつたときはだえ小刀こがたなさえに、あたかしもごとしろえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
鞘走らせたは一竿子忠綱、月光を突ん裂き横一揮、南部集五郎の左胴、腰のつがえをダ——ッと切った。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
殺しては後が面倒だ、そう思ったがためであろう、腰のつがいを平打ちに一刀!
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
常からりの合わねえ姉妹だ。それにあの師匠は淫乱よのう。男に貢ぐ金につけえて、お美野さんへ毎度の無心と来る。ねつけられて害意を起すのは、ま、あの女ならありそうなこった。
「なる程そんな約束をした事はたしかにあつた。」博士は両手を卓子テエブルの上につゝかぼうにして、その上に膨れた顔を載せて平気で言つた。