“支”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ささ33.1%
つか27.8%
19.0%
さゝ7.4%
3.4%
つかえ1.7%
1.4%
わか1.4%
1.1%
ささえ0.6%
(他:11)3.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“支”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.5%
文学 > 日本文学 > 戯曲6.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.8%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
思わずささえて、多市が手を出すと、ポンと日傘が来た。女の体は風鳥ふうちょうのように、胸をかすッて後ろへ抜ける。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かく観ぜんと思い詰めたる今頃を、わが乗れる足台はくつがえされて、くびすささうるに一塵いちじんだになし。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
お話につけて申しますが、実は手前もこの黒門をくぐりました時は、草につかえて、しばらく足が出ませんでございました。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
(何でございますか、私は胸につかえましたようで、ちっとも欲しくございませんから、またのちほどに頂きましょう、)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
早瀬はしばらく黙ったが、思わずこまぬいていた腕に解くと、背後うしろざまに机にひじ、片手をしかと膝にいて、
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
と、お三輪が湯をしに来合わせて、特に婦人客おんなきゃく背後うしろへ来て、きまりの悪そうに手をいた。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼女の憂鬱に同情もしてくれない、恐ろしい時のさゝへにもなつてくれない、また支度の手傳もしてくれないと云ふのであつた。
しばらくは我わが顏をもて彼をさゝへき、わが若き目を彼に見せつゝ彼をみちびきて正しきかたにむかはせき 一二一—一二三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「水雷室の艙口ハッチを閉めろ! スパイキを持って来い! スパイキを! 甲板と艙口の間に、スパイキを突っえ!」
ウニデス潮流の彼方 (新字新仮名) / 橘外男(著)
と呼んでも音も沙汰も無い。はて変だ。と思って二畳の処を開けに掛ると、栓張しんばりってあって唐紙からかみが明きません。
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
金屏きんびょうにも、春風はるかぜにも、あるは桜にもあしらってつかえない道具である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
然るに先日の御書状あまりに大問題にて一寸ちょっと御返事にさしつかえ不相済あいすまぬと存じながら延引いたし居候内、今年も明日と明後日とのみと相成あいなり申候。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
後方うしろに赤く燃ゆる日は、わがためにその光をへられて碎け、前方まへにわがかたちを殘せり 一六—一八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
起きて書き臥して書き、昨春以来癪にえつつ筆執る暇を得なかった円本ブッタタ記、これを思うままに草し了った時の胸のスガ/\しさ
大川の水は、洪水の時、森の根を洗ってひたるとみえ、御堂のすぐ側まで、平常でも、わかれ水がひたひたと寄せていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
椰子の下葉は、精一杯に開いて、項垂れがちである、中の葉は前後左右、出來得るかぎり、わかれてゐる。
椰子の樹 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
ひとり十二じゅん指折ゆびおかぞえていた、仮名床かなどこ亭主ていしゅ伝吉でんきちは、いきなり
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
「そんな事がわかるものか、俺は小泥棒を擧げに行つたんぢやねえ。十二ぐみ殘黨ざんたうが、何人來るか見に行つたんだ」
彼はまた、自分の許され難い罪過がとにもかくにも三年の間この家をささえる細い力の一つであったような、そんな世の中の不思議にも思い当った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と袖を擦並べたお孝の肩に、つむりささえたそうに頽然がっくりとなる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
さういふはたけ周圍まはりたつ蜀黍もろこしつよくきがすつくりとさゝへ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
この時互のさゝへくづれておの/\わなゝきつゝ我にむかへり、また洩れ聞けるほかの者等もかくなしき 九七—九九
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
ここにあめ兒屋こやねの命、布刀玉ふとだまの命、天の宇受賣の命、伊斯許理度賣いしこりどめの命、たまおやの命、并せて五伴いつともあかち加へて、天降あもらしめたまひき。
「あなたは眠らないとあとあとにさしつかえるから。」と、妻もそう言って気づかないでいたが、あまり自分勝手でエゴイストで、きまりの悪い思いを心に感じていた。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
して本堂ほんだう正面しやうめんに、さゝえかず、内端うちはんだ、にくづきのしまつた、ひざはぎ釣合つりあひよく、すつくりとつたときはだえ小刀こがたなさえに、あたかしもごとしろえた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かゝる衆理想の沒却せらるゝことをば、無理想といひてもさしつかへなしと。
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
と小一郎は、例の大音に怒りを加え、吠えるがように響かせたが、腰を捻ると抜き打ちだ。鞘走らせたは一竿子忠綱、月光を突ん裂き横一揮、南部集五郎の左胴、腰のつがえをダ——ッと切った。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
身をひるがえした秋安は、太刀を抜いたが横ッ払った。殺しては後が面倒だ、そう思ったがためであろう、腰のつがいを平打ちに一刀!
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それにあの師匠は淫乱よのう。男に貢ぐ金につけえて、お美野さんへ毎度の無心と来る。ねつけられて害意を起すのは、ま、あの女ならありそうなこった。
「なる程そんな約束をした事はたしかにあつた。」博士は両手を卓子テエブルの上につゝかぼうにして、その上に膨れた顔を載せて平気で言つた。
幽顕カクリウツシ(?) 一重の蝉のハネへず。人のニホヒもたぬ吾まなこには
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
次の「一重の蝉の翼もへず」は、微細な感動を表した点に、彼の観照力の深さを見る。
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)