“突支棒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つっかいぼう50.0%
つつかひばう10.0%
つつかひぼう10.0%
つつかへぼう10.0%
つッかえぼう10.0%
つツかひぼう10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突臥つっぷしたんだの、俯向うつむいたんだの、壁で頭を冷してるのもあれば、煙管きせるで額へ突支棒つっかいぼうをして、畳へめったようなのもある。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
けれどみのるの眼の前には直ぐ義男と云ふ突支棒つつかひばうが現はれてゐた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
さすがに古い建物らしく、何十本もの突支棒つつかひぼうが、傾いた堂宇を支へてゐた。
滑川畔にて (旧字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
「お宅もこれで何ですね、突支棒つつかへぼうでもしておかれたら何うですかね。」S氏は家を見上げながら私に言つた。
余震の一夜 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
追掛おっかけに、また一遍、片足を膝頭へ巻いて上げ、一本の脛を突支棒つッかえぼうに、黒い尻をはっとゆすると、組違えにトンと廻って
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
奇觀きくわん妙觀めうくわんいつつべし。で、激流げきりう打込うちこんだ眞黒まつくろくひを、したから突支棒つツかひぼうにした高樓たかどのなぞは、股引もゝひきさかさまに、輕業かるわざ大屋臺おほやたいを、チヨンとかしらせたやうで面白おもしろい。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)