“突棒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つくぼう77.8%
キュー22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
突棒つくぼう刺叉さすまたというようなものを押立てた同勢が、その中へ高手小手にいましめた一人の者を取押えながら、引き立てて来たのであります。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その式台を上った所に、突棒つくぼうや、袖搦そでがらみ刺股さつまたや、また古ぼけた馬上ばじょう提灯などが、並んでけてあった昔なら、私でもまだ覚えている。
硝子戸の中 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
そして偶然にも、丁度その晩八時頃柳容堂からの電話を女中が知らして来た時、昌作は突棒キューを置いてゲーム半ばに立上った。午後から風と共に雨が降り出していた。
野ざらし (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
おたかはもう突棒キューを手にして、媚ある眼でじっと見やった。で林はそのまま立ち上った。
球突場の一隅 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)