“突込”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つっこ44.9%
つッこ22.0%
つきこ13.6%
つゝこ6.8%
つツこ6.8%
つつこ1.7%
つきこみ0.8%
つきこも0.8%
つきこん0.8%
つゝこみ0.8%
つッこん0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女は、帯にも突込つっこまず、一枚たなそこに入れたまま、黙って、一帆に擦違すれちがって、角の擬宝珠ぎぼしゅを廻って、本堂正面の階段の方へ見えなくなる。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あ「いゝえおっかさんは今日は五度いつたび御膳をあがって、しまいにはお鉢の中へ手を突込つッこんであがって、仕損しそこないを三度してお襁褓しめを洗った」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
わたくしの頭を鉄扇で打ち、門弟がたぶさを取って引摺り出し、打ち打擲するのみならず、割下水へさかさまに突込つきこまれてわたくしは半分死んで居ります
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
と、こゑないまで、したかわいたか、いきせはしく、をとこあわたゞしく、懷中ふところ突込つゝこんだが、かほいろせてさつかはつた。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しま羽織はおり筒袖つゝそでほそた、わきあけのくちへ、かひなげて、ちつさむいとつたていに、兩手りやうて突込つツこみ、ふりのいたところから、あか前垂まへだれひもえる。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
それを好加減いゝかげん揣摩しまするくせがつくと、それがすわときさまたげになつて、自分じぶん以上いじやう境界きやうがい豫期よきしてたり、さとりけてたり、充分じゆうぶん突込つつこんでくべきところ頓挫とんざ出來できます。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
をつとかたきおぼえたかといひさま彼の懷劍くわいけん胴腹どうばら突込つきこみしかばへい四郎はアツトこゑたて仰向のつけたふれ七てんたうなすゆゑ隣の座敷ざしきは源八歌浦うたうらなれば此聲このこゑおどろ馳來はせきたるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二寸も突込つきこもうと云うには非常の力を入れて握るから二ツの脚が一ツにるのサ(大)一ツになっても穴は横にひらたく開く筈だ
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
手元五尺ばかはすかけに切落きりおとせり兵助は心得たりと飛込とびこみそのはすかけにきられし棹竹にて六郎右衞門が脇腹わきばら目掛めがけ突込つきこんだり六郎右衞門は堪得たまりえず其處にだうとぞたふれたり兵助立寄たちより六郎右衞門がもちし脇差にて最期刀とゞめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
脾腹ひばら突込つゝこみぐつと一ゑぐりゑぐりし時重四郎は荼比所だびしよ火影ひかげかほ見逢みあはせヤア三五郎か重四郎殿好機しつくり參つて重疊々々ちようでふ/\扨此樣子は先刻さつき用事ようじあつて貴殿の宅へ參りし所何か人聲がする故樣子有んとうかゞへば金兵衞が子分共こぶんども我を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なんてえふてえ奴で、其の荷物がおらが荷物でなくっても、此の人の金入其の中へ突込つッこんで置くからはおらが泥棒と云ってもあやまりはえ、それにおらを斬るてえおどかしやアがって何とも呆れけえった野郎だ