“胴腹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
どうばら90.0%
どうはら10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村人は総出になったが、火はふくれ拡がり、深く野の胴腹どうばらえぐって山麓の方に、怒濤どとう状の起伏を音響のある火風になって押し寄せて行った。
野に臥す者 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
運さえ悪くなければ、そのとき誰かがうかがいよって、その敵の胴腹どうばら銃弾たまをうちこんでくれるかも知れないのであるから……。
人造人間殺害事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
搖上ゆりあ搖下ゆりおろされ今にも逆卷さかまくなみに引れ那落ならくしづまん計りなれば八かんねつ地獄ぢごくの樣もかくやとばかりおそろしなんどもおろかなり看々みる/\山の如き大浪おほなみは天神丸の胴腹どうはらへ打付たればあはれやさしも堅固けんごしつらへし天神丸も忽地たちまち巖石がんせきに打付られ微塵みぢんなつくだけ失たり氣早きばやき吉兵衞は此時早くも身構みがまへして所持の品は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)