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胴腹
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どうばら
ふりがな文庫
“
胴腹
(
どうばら
)” の例文
村人は総出になったが、火はふくれ拡がり、深く野の
胴腹
(
どうばら
)
を
抉
(
えぐ
)
って山麓の方に、
怒濤
(
どとう
)
状の起伏を音響のある火風になって押し寄せて行った。
野に臥す者
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
運さえ悪くなければ、そのとき誰かが
窺
(
うかが
)
いよって、その敵の
胴腹
(
どうばら
)
に
銃弾
(
たま
)
をうちこんでくれるかも知れないのであるから……。
人造人間殺害事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とうっかり向うを向いて便を
達
(
た
)
そうとする処をシュウと抜討ちに
胴腹
(
どうばら
)
を掛けて斬り、又
咽元
(
のどもと
)
を斬りましたから首が半分落るばかりになったのを
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
夫
(
をつと
)
の
敵
(
かたき
)
覺
(
おぼ
)
えたかと
云
(
いひ
)
さま彼の
懷劍
(
くわいけん
)
を
胴腹
(
どうばら
)
へ
突込
(
つきこみ
)
しかば
平
(
へい
)
四郎はアツト
聲
(
こゑ
)
立
(
たて
)
仰向
(
のつけ
)
に
倒
(
たふ
)
れ七
轉
(
てん
)
八
倒
(
たう
)
なす
故
(
ゆゑ
)
隣の
座敷
(
ざしき
)
は源八
歌浦
(
うたうら
)
なれば
此聲
(
このこゑ
)
に
驚
(
おどろ
)
き
馳來
(
はせきた
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
といって、
例
(
れい
)
の
強
(
つよ
)
い
弓
(
ゆみ
)
に
長
(
なが
)
い
矢
(
や
)
をつがえて、まっ
先
(
さき
)
に
進
(
すす
)
んだ大きな
船
(
ふね
)
の
胴腹
(
どうばら
)
をめがけて
矢
(
や
)
を
射込
(
いこ
)
みました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
工事中
(
こうじちう
)
土瓦
(
つちかはら
)
のもり
上
(
あが
)
つた
海邊橋
(
うみべばし
)
を、
小山
(
こやま
)
の
如
(
ごと
)
く
乘
(
の
)
り
來
(
く
)
る
電車
(
でんしや
)
は、なだれを
急
(
きふ
)
に、
胴腹
(
どうばら
)
を
欄干
(
らんかん
)
に、
殆
(
ほとん
)
ど
横倒
(
よこだふ
)
しに
傾
(
かたむ
)
いて、
橋詰
(
はしづめ
)
の
右
(
みぎ
)
に
立
(
た
)
つた
私
(
わたし
)
たちの
横面
(
よこつら
)
をはね
飛
(
と
)
ばしさうに、ぐわんと
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それからそれをくるくると捲いて帯のように
胴腹
(
どうばら
)
に縛りつけた。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
半眼
(
はんがん
)
にして
辿
(
たど
)
りゆくその
胴腹
(
どうばら
)
の波だちに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
半眼
(
はんがん
)
にして
辿
(
たど
)
りゆくその
胴腹
(
どうばら
)
の波だちに
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
胴
常用漢字
中学
部首:⾁
10画
腹
常用漢字
小6
部首:⾁
13画
“胴腹”で始まる語句
胴腹巻