“氣早”の読み方と例文
新字:気早
読み方割合
きばや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯一月つかたぬに這麽こんな氣を起すとは、少し氣早きばやい——不自然な樣に思ふかも知れぬが、それは私の性行を知らぬからなので……私は、北海道へ來てから許りも、唯九ヶ月の間に、函館、小樽
菊池君 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
搖上ゆりあ搖下ゆりおろされ今にも逆卷さかまくなみに引れ那落ならくしづまん計りなれば八かんねつ地獄ぢごくの樣もかくやとばかりおそろしなんどもおろかなり看々みる/\山の如き大浪おほなみは天神丸の胴腹どうはらへ打付たればあはれやさしも堅固けんごしつらへし天神丸も忽地たちまち巖石がんせきに打付られ微塵みぢんなつくだけ失たり氣早きばやき吉兵衞は此時早くも身構みがまへして所持の品は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)