“気早”の読み方と例文
旧字:氣早
読み方割合
きばや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも、やっとのことで、どうにかブリッジにつなぎ留めると、第三班からどかどかと気早きばやの連中が降り出す。「あぶない、あぶない。」である。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
気早きばやな連中はもう引き揚げると見える。ところへ将軍と共に汽車を下りた兵士が三々五々隊を組んで場内から出てくる。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
一行中の気早きばやの若者が、射撃を加えた。人影は峠の彼方かなたに消えた。一行はこれをきっかけに戦闘準備を整えて、二名の死刑囚を先登せんとうにして、まっしぐらに、峠へ駈け上がって見た。
科学時潮 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)