“気色”のいろいろな読み方と例文
旧字:氣色
読み方割合
けしき80.4%
きしょく11.8%
けはひ2.9%
けはい2.6%
きしよく1.2%
いろ0.3%
けいろ0.3%
けは0.3%
ケハヒ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の甥は顔を火照らせながら、どこまでもこう弁じつづけて、私などの申す事には、とんと耳を藉しそうな気色さえもございません。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
其法は夜中を以て両炬し、人の形状気色て、参するに生年月日を以てするに、百に一無く、元末より既に名を天下にせたり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
(二人のただならぬ気色に、やや不安を抱くが、例の無頓着さで)お楽みのとこぢやなかつたのかい。
留守(一幕) (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
生命救助者を装う髭蓬々の男は、濡れていた半纏が乾いたというので、これに着かえながら、そろそろ暇乞いをする気色に見えた。
東京要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
判事はあの欝陶しい部屋で、あの気色悪い人間の死をれることを避ける為には、少くない金をもまなかつた。婚礼と新築祝ならいつでも行くんだけれど、俺は病人や葬式は真平だ。
公判 (新字旧仮名) / 平出修(著)
これはまずい、と爺の左近はすぐると正成の気色を見てたちまち話の穂をかえ。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少し気色た男ではあるが、何分にも出身が幕府の御家人だから殿様好きだ、今こそ這入て居るけれども、れが助かって出るようになれば、後日は役人になるかも知れぬ
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
幸ひ彼は醒めた気色ひもなく、新聞紙はぴつたりと顔に吸ひついたまゝで音もなく、たゞ腹の上のインク瓶が微かに浮いたり沈んだりしてゐるだけだつた。
父は母や私の間の気色を見ると、「また何か何か、Mさんとでも遊んどれば文句はないぢやあないか。」
その頃の生活 (新字旧仮名) / 中原中也(著)