“きしよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気色55.6%
氣色44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これをくと、もあらむ、と面色おもゝちした坊主ばうず気色きしよくやゝやわらいで
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
威張りくさつたりする姿は、無性に気色きしよく悪く感ぜられた。
サクラの花びら (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
見るに今夜こくに死する者がかくすこやかに有べき樣もなし如何なればおうが斯樣の事を云しかと不審ふしんするも道理ことわりぞかし然れば靱負は甚だ氣色きしよくそんじ居ける故主は昨日もらひし金子きんすにてさけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
顏容かほかたちさへ稍〻やつれて、起居たちゐものうきがごとく見ゆれども、人に向つて氣色きしよくすぐれざるを喞ちし事もなく、偶〻たま/\病などなきやと問ふ人あれば、却つて意外の面地おももちして、常にも増して健かなりと答へけり。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)