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気色
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きしよく
ふりがな文庫
“
気色
(
きしよく
)” の例文
旧字:
氣色
学校へ
行
(
い
)
つたら、「偉大なる
暗闇
(
くらやみ
)
」の作者として、衆人の注意を一身に集めてゐる
気色
(
きしよく
)
がした。
戸外
(
そと
)
へ出様としたが、
戸外
(
そと
)
は存外寒いから廊下にゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
判事はあの
欝陶
(
うつたう
)
しい部屋で、あの
気色
(
きしよく
)
悪い人間の死を
訪
(
おとづ
)
れることを避ける為には、少くない金をも
吝
(
をし
)
まなかつた。婚礼と新築祝ならいつでも行くんだけれど、俺は病人や葬式は真平だ。
公判
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
これを
聞
(
き
)
くと、
然
(
さ
)
もあらむ、と
言
(
い
)
ふ
面色
(
おもゝち
)
した
坊主
(
ばうず
)
の
気色
(
きしよく
)
やゝ
和
(
やわ
)
らいで
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
威張りくさつたりする姿は、無性に
気色
(
きしよく
)
悪く感ぜられた。
サクラの花びら
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
けれども、
音
(
おと
)
も
響
(
ひゞき
)
もない
車輪
(
しやりん
)
が美くしく
動
(
うご
)
いて、意識に乏しい自分を、半睡の状態で
宙
(
ちう
)
に
運
(
はこ
)
んで行く有様が愉快であつた。
青山
(
あをやま
)
の
家
(
うち
)
へ着く時分には、
起
(
お
)
きた頃とは
違
(
ちが
)
つて、
気色
(
きしよく
)
が余程晴々して
来
(
き
)
た。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“気色”の意味
《名詞1》
気色(きしょく、古:きそく)
天気の様子。それにあらわれる前兆。
感情などが顔にあらわれること。顔色。
気持ち。気分。
《名詞2》
気色(けしき)
感情などが顔にあらわれること。顔色。
様子。ありさま。
きざし。気配。
(出典:Wiktionary)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
色
常用漢字
小2
部首:⾊
6画
“気色”で始まる語句
気色立