“暗闇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くらやみ79.5%
やみ12.3%
くらがり5.8%
まっくら1.8%
くウらやみ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それで、私は、いつも自分の心の、肉の食慾を樂しましてゐたのだ。その代りに私は暗闇くらやみの中に見える想像の畫で自分を樂しませた。
うぬ野狐、またせた。と得三室外へ躍出づれば、ぱっと遁出にげだす人影あり。廊下の暗闇やみに姿を隠してまた——得三をぞ呼んだりける。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おし入の暗闇くらがりで赤色とう現像皿げんぞうさらをかざしてみながら、いかにわたし歡喜くわんきの笑みをかべたことであらうか?それからけふまでもう二十
汽車は駿河湾するがわんに沿うて走っている。窓外は暗闇まっくらだが、海らしいものが見別みわけられる。涼しい風が汗でネバネバしたはだを気持よくでて行く。
急行十三時間 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
田圃たんぼはまつくら、暗闇くウらやみ
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)