“きしょく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
気色82.0%
喜色4.0%
気持4.0%
了簡2.0%
嬉色2.0%
寄食2.0%
旗幟2.0%
旗飾2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま何処どこに隠れているのだろう。覆面探偵青竜王は戦慄せんりつすべき吸血鬼事件に対しいまや本格的に立ち向う気色きしょくをみせている。
恐怖の口笛 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「さアいよいよ来たぞ」と艇長はさすがに包みきれぬ喜色きしょくをうかべて云った。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
『ウン。気持きしょくのええけに起きてみた』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
『結構な死態しにようタイ。了簡きしょくバイ。鰒に喰われよる夢でも見よろう』
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
そして、海辺の渡し口に立っているあわび売りの加山耀蔵ようぞうに何かささやくと、嬉色きしょくをみなぎらして、すぐにまた、羅門らもん塔十郎の宿所へ引っ返して行った。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
君が僕の家に置いてくれと要求する意味は、雨露あめつゆを防ぐの方法を与え、三度の食事を今後一年二年ないし五年十年とも寄食きしょくさせよというのではないか。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
彼が「上帝と人民」の二字を「少年伊太利イタリー」の標語となし、一統と独立を旗幟きしょくの一方に、自由、平等、人情を他方に記したるを見、また、総ての人類に向って自由、平等、人情の普及せんことを信じ
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
このときにして、卿ら赤心の豪傑ら、劉焉の微力に援助せんとして訪ねらる、まさに、天祐のことともいうべきである。なんぞ、拒むの理があろうか。城門のちりを掃き、客館に旗飾きしょく
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)