“りょうけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
料簡40.5%
了簡30.5%
了見11.5%
量見10.3%
猟犬5.6%
梁虔0.3%
了管0.3%
了間0.3%
凉軒0.3%
廖権0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでまあ十一月二十五日が来るまでは構うまいという横着な料簡りょうけんおこして、ずるずるべったりにその日その日を送っていたのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
理不尽りふじん阿魔女あまっちょが女房のいる所へどか/\へいって来て話なんぞをしやアがって、もし刃物三昧はものざんまいでもする了簡りょうけんなら私はたゞは置かないよ
「ええ、皆様も御承知の通り、拙者もこれで医者の端くれでございますが、医者は医者でも、ただの医者だと思うと了見りょうけんが違います」
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかも生後三月目みつきめに死んでしまっているのです。母はどう云う量見りょうけんか、子でもない私を養うために、捨児の嘘をついたのでした。
捨児 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
二人はジャングルの中に猛獣のにおいを追う精悍せいかん猟犬りょうけんであった。どんな些細ささいな一物も彼らの眼をのがれることはできなかった。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
また一方趙雲は、上邽の県城へ向ったが、ここへは天水から梁虔りょうけんが一軍をひきいて救いにきたので、これにもわざと負けて城へ通した。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上邽じょうけいの守将は、梁緒の弟梁虔りょうけんなので、これはやがて、兄に説伏されて、軍門へ降ってきた。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを成人のよわいと名づけ、おのおの一人の了管りょうけんできるものなれば、父母はこれを棄てて顧みず、独立の活計を営ましめ、その好む所に行き、その欲する事をなさしめて可なり。
中津留別の書 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
その時より今度の方が余程よっぽど嬉しゅうございました、物を貰いたいってえ幇間たいこもち了間りょうけんは此のくらいのものでございますが、実に今日きょうばかりは何んだかわたくしはポッとしちまって、夢中で居りましたが
その若侍は髭のほうを見、そして、担いでいた大槍を地面に立てながら、横田凉軒りょうけん、となのった。
二人は徳慶侯とくけいこう廖権りょうけんの子なり。孝孺怒って曰く、なんじ予に従って幾年の書を読み、かえって義の何たるを知らざるやと。二人説くあたわずしてむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)