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猟犬
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りょうけん
ふりがな文庫
“
猟犬
(
りょうけん
)” の例文
旧字:
獵犬
そしてそれが
水上
(
すいじょう
)
を
渡
(
わた
)
って
向
(
むこ
)
うへ
消
(
き
)
えたと
思
(
おも
)
うと、
幾匹
(
いくひき
)
かの
猟犬
(
りょうけん
)
が
水草
(
みずくさ
)
の中に
跳
(
と
)
び
込
(
こ
)
んで
来
(
き
)
て、
草
(
くさ
)
を
踏
(
ふ
)
み
折
(
お
)
り
踏
(
ふ
)
み
折
(
お
)
り
進
(
すす
)
んで
行
(
い
)
きました。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
二人はジャングルの中に猛獣の
匂
(
にお
)
いを追う
精悍
(
せいかん
)
な
猟犬
(
りょうけん
)
であった。どんな
些細
(
ささい
)
な一物も彼らの眼をのがれることはできなかった。
人間豹
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ただその
腰
(
こし
)
に大きい
傷痕
(
きずあと
)
が見られたのは、前日タンナリーがロボがりにきたとき、その
猟犬
(
りょうけん
)
がかみついたあとと知られた。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
サービスは身をおどらして、穴のなかへとびこんだ、穴のなかでは
猟犬
(
りょうけん
)
フハンと、だちょうが
必死
(
ひっし
)
になって戦っていた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
けれど、どこにもすばしこい
猟犬
(
りょうけん
)
の
鳴
(
な
)
き
声
(
ごえ
)
をきくし、
狡猾
(
こうかつ
)
な
人間
(
にんげん
)
の
銃
(
じゅう
)
をかついだ
姿
(
すがた
)
を
見受
(
みう
)
けるし、
安心
(
あんしん
)
して、みんなの
休
(
やす
)
むところがなかったのです。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
町の門のまえまできますと、犬がひとかたまりになってかけてきました。みれば、大きな
猟犬
(
りょうけん
)
が
先頭
(
せんとう
)
にたっています。
うまい商売
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そう思うと共に
陳彩
(
ちんさい
)
は、獲物を見つけた
猟犬
(
りょうけん
)
のように、油断なくあたりへ気を配りながら、そっとその裏門の前へ歩み寄った。が、裏門の戸はしまっている。
影
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ひとたび
獲物
(
えもの
)
の
匂
(
にお
)
いをかいだら、
猟犬
(
りょうけん
)
のように、どこまでも追いかけ、追いつめることなどであった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
毛の長い、あの
猟犬
(
りょうけん
)
のセーサルが、いまじぶんをかぎまわっているのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
シェパードは
純
(
じゅん
)
すいな犬である。シェパードはだから頭がよい。
雑種
(
ざっしゅ
)
の犬は頭がよくない。
北君
(
きたくん
)
(
次郎君
(
じろうくん
)
のこと)ちの西ごうたかもりなんかは雑種だから
猟犬
(
りょうけん
)
にはなれないと犬屋の人が語ってくれた。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「なるほどあなたの鼻はよく
利
(
き
)
きますね。
猟犬
(
りょうけん
)
よりたしかですよ」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小次郎は、
猟犬
(
りょうけん
)
の飛びかかっている窓とはべつな入口へ立った。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弱い彼にも
猟犬
(
りょうけん
)
即
(
すなわ
)
ち武士の血が流れて居たのである。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
相当経験があるらしく、
小銃
(
しょうじゅう
)
や
短銃
(
ピストル
)
も高価なものをもち、乗馬と二十頭の
猟犬
(
りょうけん
)
を連れていた。それで『
明日
(
あした
)
にもロボの首を取ってきて
床
(
とこ
)
の間の
飾
(
かざり
)
り物にする』
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
しばらくいきますと、一ぴきの
猟犬
(
りょうけん
)
が道にねころがって、口をあけて、ハア、ハア、やっていました。
ブレーメンの音楽師
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ものすごい
咆哮
(
ほうこう
)
は、かなたの森のやみの底からひろがってくる、
猟犬
(
りょうけん
)
フハンはむっくとおきて
憤怒
(
ふんぬ
)
のきばをならし、とびさろうとするのをゴルドンはやっとおさえつけた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
それで次回から、せいぜい気をつけることにして、金博士の
身辺
(
しんぺん
)
を
猟犬
(
りょうけん
)
の如く、或いはダニの如く、或いは空気の如く
搦
(
から
)
みついて、何を博士が実行に移しているかを調べたのであった。
独本土上陸作戦:――金博士シリーズ・3――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
秋
(
あき
)
の
日
(
ひ
)
のこと、この
村
(
むら
)
を
洋服
(
ようふく
)
を
着
(
き
)
て、
銃
(
じゅう
)
を
肩
(
かた
)
にした
男
(
おとこ
)
が、
猟犬
(
りょうけん
)
をつれて
通
(
とお
)
りました。
日
(
ひ
)
ごろ
怖
(
おそ
)
ろしいもの
知
(
し
)
らずの
金持
(
かねも
)
ちの
鶏
(
とり
)
は、
犬
(
いぬ
)
に
向
(
む
)
かって
不意
(
ふい
)
に
飛
(
と
)
びつきましたので、
犬
(
いぬ
)
は
怒
(
おこ
)
りました。
金持ちと鶏
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
翌日
(
よくじつ
)
から
私
(
わたし
)
は地形を見にまわった。なるほどカランポーの谷は、土地の高低があって、川の流れも多く、とても馬や
猟犬
(
りょうけん
)
でおおかみを追いまわせそうもないところだ。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
王さまは一ぴきの
猟犬
(
りょうけん
)
をつれていましたが、その犬が女の子ののぼっている木のところへ走ってきて、そのまわりをとびはねては、しきりに木の上にむかってほえたてました。
十二人兄弟
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
まっさきにのぼってきたのは
猟犬
(
りょうけん
)
フハンである。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
人間
(
にんげん
)
や
猟犬
(
りょうけん
)
の
影
(
かげ
)
などを
見
(
み
)
なかったのだ。
がん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
猟犬
(
りょうけん
)
らしいが、いい
犬
(
いぬ
)
ですね。」
どこかで呼ぶような
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「その
犬
(
いぬ
)
は、
猟犬
(
りょうけん
)
ですね。」
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“猟犬”の意味
《名詞》
猟 犬(りょうけん)
狩猟で使役する犬。かりいぬ。
(出典:Wiktionary)
“猟犬”の解説
猟犬(りょうけん、en: hunting dog)は、狩猟に使役する犬の総称。
(出典:Wikipedia)
猟
常用漢字
中学
部首:⽝
11画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
“猟犬”で始まる語句
猟犬座