“雑種”のいろいろな読み方と例文
旧字:雜種
読み方割合
あいのこ50.0%
あひのこ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
T—の頭には、小笠原島で見た漁夫や、漂流の西班牙スペイン人や、多勢の雑種あいのこについて、小説にして見たいと思うようなものがたくさんあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ふと白いベッドのなかに、雑種あいのこのような目をしたお今の大きな顔と、浅井の形のいい頭顱あたまとがぽっかり見えだしたりしていた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
だが、解らない事が一つある。人間様の中では雑種児あひのこが小さくなつてるが、犬の中では雑種あひのこまでが西洋振りやがつて威張散らす。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
或る雑種あひのこじみた脊の高い紳士と、今一人は肉のぼちや/\した、脊の低い、これも後向うしろむきで顔を見なかつたから日本人か何うかも分明でない、しかし少くとも白人ではなかつた紳士と
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)