“あひのこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
混血児42.9%
混血兒14.3%
雑種14.3%
雑種児14.3%
相殘7.1%
雜種7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと……ほら、あたし混血児あひのこでせう、なんだか、それが、はつきりは云へないけれど、一枝叔母さま、おいやなんぢやないかと思ふわ……
落葉日記 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
或る雑種あひのこじみた脊の高い紳士と、今一人は肉のぼちや/\した、脊の低い、これも後向うしろむきで顔を見なかつたから日本人か何うかも分明でない、しかし少くとも白人ではなかつた紳士と
町の踊り場 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
石油ににじむ赤き雑種児あひのこほこりを思ひ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
討其手筋てすぢにて科人相知れ其身の本望ほんまう公邊かみへの御奉公神妙しんめうに思召幸之進かうのしん取れ候金子きんすの中四百兩相殘あひのこり候に付瀬川へ下さるゝ間はゝ諸共流浪るらう致さぬ樣取計らひつかはせと申渡され皆々みな/\有難ありがたき旨之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
灰色の外套を偏肩に引掛け、腰に拳銃を帶びたるが、馬にりたる如く長椅にまたがりて、男等と語れり。穹窿の隅の方には、彼の雜種あひのこいろしたる老女の初の如く坐して繰車くりぐるままはせるあり。