“後向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うしろむき52.4%
うしろむ42.9%
あとむ2.4%
うしろむい2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は立てるままに目をみはりつ。されど、その影は後向うしろむきに居て動かんともず。満枝はいまだ往かざるか、と貫一は覚えず高く舌打したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
姿、形、作り、気品、その顔だけを除いて、もし後向うしろむきにしてこれをながめた時には、誰でもうっとりとしてながめるほどの美人です。
みんなが後向あとむき、いちにいさん
とんぼの眼玉 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
その時私は脇差わきざしを一本して居たから、追付おいつかるようになれば後向うしろむいすすんるよりほか仕方しかたがない。きっては誠に不味まずい。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)