“うしろむ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
後向62.1%
背向24.1%
背後向13.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
再びかえって来はしないぞ、今日こそ心地こころもちだとひとり心で喜び、後向うしろむつばきして颯々さっさつ足早あしばやにかけ出したのは今でも覚えて居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そうすると先生は背向うしろむきに椅子にかけて正面の大きな書き物机にもたれて、ガックリとこううたた寝でも遊ばしているような恰好なんでしょう。
ニッケルの文鎮 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
階子段はしごだんから声を掛けて、二階の六畳へあがり切らず、欄干てすりに白やかな手をかけて、顔をななめのぞきながら、背後向うしろむきに机に寄った当家の主人あるじに、一枚をもたらした。
女客 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)