“そがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阻害24.3%
阻礙18.9%
疎外16.2%
背向16.2%
阻碍16.2%
疏外5.4%
鼠害2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いかれる獅子ししのまえにはなにものの阻害そがいもない。忍剣はいま、さながら羅刹らせつだ、夜叉やしゃだ、奸譎かんけつ非武士ひぶし卑劣ひれつ忿怒ふんぬする天魔神てんましんのすがただ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
気候のために阻礙そがいせらるるのうれいなく、また海は天然の城・とりでなるがゆえに、外寇がいこうの危難おのずからまれに、したがって兵籍に編入するを要する人口の割合またおのずから少なく
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
野田笛浦のだてきほと云う人が父の親友で、野田先生はどんな人か知らない、けれども山陽を疎外そがいして笛浦を親しむと云えば、笛浦先生は浮気でない学者と云うような意味でしたか
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「糸に合うなら踊ります。あのな、私のはな、お能の舞の真似なんです。」と、言いも果てず、お千の膝に顔を隠して、小父者おじごと捻平に背向そがいになった初々しさ。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ポツダム宣言は、主権者としての天皇の特権を阻碍そがいするような、なんらの要求も含んでいないものと了解する。」
祐太郎すけたろうと云う奥平家の元老は、すこぶる事のく分る、わば卓識の君子で、時勢の緩急を視察して、コリャ福澤を疏外そがいするは不利であると云うことに着眼して居る折柄
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
是も宝暦年間(一七五一)の『倉橋風土記』に、「本浦の人きたって畑を開く。鼠害そがい甚だしき故にこれをつ」とあるそうである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)