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阻礙
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そがい
ふりがな文庫
“
阻礙
(
そがい
)” の例文
この点で顕微鏡写真の発達はかえって、一時科学的な雪の結晶の研究を
阻礙
(
そがい
)
したとも言い得るのである。
雪
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
気候のために
阻礙
(
そがい
)
せらるるの
患
(
うれ
)
いなく、また海は天然の城・
砦
(
とりで
)
なるがゆえに、
外寇
(
がいこう
)
の危難おのずからまれに、したがって兵籍に編入するを要する人口の割合またおのずから少なく
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
されば乱世のために陸路が往々
梗塞
(
こうそく
)
を免れなかったとしたところで、海というもののある以上、足利時代の交通がはなはだしく
阻礙
(
そがい
)
されたと考えるのは、少しく早計ではあるまいか。
東山時代における一縉紳の生活
(新字新仮名)
/
原勝郎
(著)
予にしてもし彼の偽の幸福のために、別方面の種々の事業の
阻礙
(
そがい
)
をさえ忘るるものであったなら、予は我分身と
与
(
とも
)
に情死したであろう。そうして今の読者に語るものは幽霊であろう。
鴎外漁史とは誰ぞ
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
なんらかの意味において実際上の事の
進捗
(
しんちょく
)
をも
阻礙
(
そがい
)
するの結果になるだろう
広津氏に答う
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
ために民本主義の発達は幾分
阻礙
(
そがい
)
せられて居るの嫌いなきを得ない。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
特に夜間の訓練は安眠妨害になって、翌日のわれわれの能率を著しく
阻礙
(
そがい
)
する。せめて夜間の飛行くらいは止めてもらいたいという意味の抗議であったそうである。
抗議する義務
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
阻
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
礙
漢検1級
部首:⽯
19画
“阻”で始まる語句
阻
阻止
阻害
阻碍
阻喪
阻塞気球
阻隔
阻塞
阻格
阻絶