“阻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はば80.0%
はゞ7.8%
さまた3.5%
こば2.6%
そばだち0.9%
さまたげ0.9%
せば0.9%
0.9%
0.9%
とど0.9%
はばま0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「数日を、龍王寺に御滞在。それから再びお旅立ちの朝、万喜頼春まきよりはるの家中のものが、道をはばめて、敢て先生のお刀をわずらわしました」
剣の四君子:05 小野忠明 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこに活々いき/\ひそやかに萠える感情は、彼の權力にもはゞまれず、彼の整然たる行軍の足下にも踏みひしがれることはないであらう。
然るにわたくしはかつて昌林院に至りし日雨にさまたげられて墓にまうでなかつた。わたくしは平八郎さんが來た時、これに告ぐるに往訪に意あることを以てした。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人次郎右衞門や奉公人達の立ち騷ぐ中を、三輪の萬七とお神樂かぐらの清吉が、得々としてお秀を縛つて行くのを、どうしてもこばみやうがなかつたのです。その時後ろから
きしそばだちたる所は鮏きしにつきてのぼるものゆゑ、岸におくばかりのたなをかきて、こゝにこし魚楑なつちをさし鮏を掻探かきさぐりてすくひとるなり。
ただし一年三百五十四日の内、正月節句風雨のさまたげなどにて六十日も休むとして、二百九十四日に銀一貫五百八十七匁六分なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かれはよしなき仏門に入ったことを悔まなかったであろうか。しかも世をせばめられた謀叛むほん人の娘は、これよりほかに行くべき道は無かったのである。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
〔譯〕胸次きようじ清快せいくわいなれば、則ち人事百かんせず。
めるわけにもゆかないが、油断ならぬぞという目顔で通すのである。そして必ずその後から早馬がすれちがって先へ駆けて行った。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
力有るもたれか得てとどめむ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「急がぬと、いたる所で出水でみずはばまれようぞ。早く行け」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)